悲しいこと

最近、昔はなんでもなかったことが
急につらくなった。
昔は気にならなかったことが、
つらくなってきた。
他人の目。
他人の感覚。
今まで気にならなかったこと。

自分の生きてきた世界が、
他人と少し違うということを認識する。
まったく同じでないことは分かっている。
だから、他人の”普通”に戸惑う。

私にとって、ドアをあけたとき
誰もいないことは普通で、
ウチには私のほかに、母がいて、
ねずみ｛ハムスター｝がいて。
家で夕食を食べることなど珍しく、
おじさん宅に毎日のように通う。
私が、十数年間続けてきたこと。
それは他人の”普通”とは異なっていて。

他人の言葉が刺さる。

社会的境遇というものを知る。

私はいつから、こんなにも弱くなったのだろうか。

私はいつから、こんなにも涙もろくなったのか。

分かりきって、15年間生きてきたのに。

私はそれを、否定しそうになる。

一番腹が立つのは自分に対してだから。